TRPG 短話集

TRPGでのシチュエーション(主にダンジョン)を色々書いてます。

眠りの部屋

眠りの部屋

この部屋には、正方形の四角い部屋だ。

奥に床が一段高くなっていて、その中央に胸像がある。

胸像は、その像を見る人によって、その姿が変わる。

不思議な像だ。

同じ場所に居合わせていても、それぞれ映す姿が変わる。

校長先生だったり、領主だったり、偉大なご先祖だったり、バラバラだ。

神様かもしれないし、悪魔かもしれない。

ただ、いえることは、パーティ全員が部屋に入り、誰かが、その不思議な像に触れたときに起きる。

入口の扉が、突然、ガチャリとロックされる。

その大きな音に、パーティは振り向くだろう。閉じ込められたと!

扉を調べて、鍵を開ける時間は、おそらくないだろう。

そのうち誰かが気付くだろうから。

扉がロックされた時から、像の目が怪しく光りだしたことに。

怪しい光はどんどん強くなり、ひと際明るくビカー!! と光った、その時、ある魔法が発動する。

レベル1魔法「スリープ」

抵抗できない場合や、ST判定に失敗した場合は、眠りに落ちる。

その眠りの効果が切れるまで、扉のロックは続く。

誰も、外からは入られない。

安心して眠るがいい。