忠告者
忠告者
この部屋の中の奥の壁は、白い霧が滝のように流れ落ちている。
ドライアイスの煙が上から下へ流れているイメージだ。
その白いスクリーンに、禍々しい女の顔が映る
髪には冠、耳にはイヤリングがある。
そして、彼女は告げる。
「罪深き侵入者よ、これより先に進んではならぬ。」
「これより先は、呪われた地。封印を解いてはならぬ。」
「呪いは、罪深きものに降りかかるだろう。」
「これより先に進んではならぬ。呪いの怒りに触れる前に。」
そして、女の顔が消えるととともに、ドライアイスの煙も消える。
奥の壁には、壁に偽装した隠し扉があるようだ。
まさか、この扉をどうかしただけで、呪われるなんてことはないよね?
俺たちは、前に進むことにした。